KGRとは?
登記上の本社は、
関西湾岸電鉄・
みやこ急行電鉄 の梅田駅であるが、本社機能は大阪府大阪市此花区夢洲に有している。本社に併設して車両工場があり、KGR所属車の全般検査などを行っている。五松重工大阪支所も併設しており、KGRや他社局の鉄道車両の更新工事やKGRグループ向けの新型車両の建造を行っている。
また、KGRグループ内で置き換えられた車両や他社から譲渡された車両を予備車として保有している。車両不足や検査時、貸切・臨時列車の際に用いられることが多い。マルタイや検測車といった事業用車両もKGR所属車として配置されている。
車両
概要
マルタイなどといった車籍を有しない車両を除き、2020年4月1日時点の保有車両は256両。KGR-90系を除き、全ての車両が譲渡車両である。
KGR-001系
2015年にKGRに移籍した車両である。 元々は本州急行鉄道のHKR-001型で、森島鉄道に移籍の後にKGRにやってきた。
特徴的なのは連接構造であり、検査時に構内移動を容易に行うために5両+6両の11両編成となっている。長さは20m車体8両編成とほぼ同一。元々は交流型車両であり、森島鉄道に移籍後は交直流型となった。KGRでは全ての路線が直流であるため、入線にあたって交流機能は停止し、実質直流電化路線のみ乗り入れることができる。床下にはスプリンクラー機能付き非常摩擦ブレーキを搭載。緊急時にはレールを押さえつけることにより停止させ、それにより生じる火花をスプリンクラーで消す。
特殊な構造が災いしてか、他のKGR所属車のように定期列車の運用に就くことは全くない。一方で、転換クロスシートを搭載していることから、臨時列車や行楽用の列車として用いられることの多い車両である。
KGR-01系
1989年に関西湾岸電鉄で営業運転を開始した車両である。2018年にKGRに移籍した。
移籍した車両は、1995年~2001年に製造された後期型の20編成である。それに伴い、床下機器の更新や内外装のリニューアル工事を施行し、新車と遜色ないものへと生まれ変わった。移籍後は主に関西湾岸電鉄の神戸空港線やみやこ急行電鉄の京奈線で運用されている。
KGR-02系
2015年にKGRに移籍した車両である。元々は東浜高速鉄道(HIR)7000系である。森島鉄道へ譲渡予定であったが、諸般の都合からKGRに入線した。
元々は8両固定編成であったが、KGRで新たに丹波方面に新規路線を計画していたことから、分割可能な4+4の8両編成へと改造された。デビューから40年以上警戒していたことから、リニューアル工事が施工された。
現在は3社の4ドア車の予備編成として時折定期運用に就く。